山田詠美の小説。
こちらも、昭和の頃に書かれた作品。
小学生の陰湿ないぢめが描かれる。
主人公の杏は、転校生で
外見も可愛くて、服装もおしゃれ。
クラスメートたちは、みんな幼稚で
杏をいぢめの標的にしてからは
担任の女先生までも加わる始末・・・
女子生徒のいぢめの原因って
だいたい男絡み・・・
女子生徒から慕われている
体育教師の吉沢先生をキッカケに
杏は、標的にされてしまうので。
田舎なまりのある純朴な生徒より
都会の雰囲気をまとった杏に
吉沢先生も好意をもつ。
杏の方は、吉沢先生ではなく
クラスで自分と同じく大人だと感じる
アッコに惹かれるんだけどね。
この小説を学生の頃に読んでいれば
そのまま素直に読めていたけど
大人の年齢の男が、小学生高学年の子に
特別、好意をもつのかな?
と、疑問に思ってしまうのは
自分が、子供を産んだ年齢だからだな。
クラスメートのいぢめは
無視や悪口だけではなく
使用済みのナプキンを杏の机の上に置くだの
卑劣な行為にエスカレートしていく・・・
杏の家庭は、父、母、姉と
ごくごく普通の円満な家庭だ。
死を選ぼうとする杏が
自殺をやめるキッカケが家族なんだよね。
家族は、杏へのいぢめがそんな状態になってるとは
知らないんだけど
杏が自殺した後に、残された家族のことが
よぎって思いとどまってくれるので
ホッとした。
そして、姉も、昔、いぢめにあっていた時
「ココロの中で殺した」
と、言う言葉から
杏は、クラスメートたちを「軽蔑」という
カタチで殺していく。
表面上は変わりなく思うけど
言い返すという行動で。
最初に、言い返した時は
いぢめのスイッチを押してしまったと
杏は、思ったけど
実際、そうなってしまったし
でも、今回の言い返すには
ためらいもなく堂々としたものだった。
いぢめの主導者だった恵美子が
元気がなくなるのは自業自得。
この小説で、昭和の頃もどの時代も
いぢめって変わらないなって思った。
アッコの洗ってない上履きを
杏が、「洗ってあげる」ってメモを渡した時
あー・・・
私も、中学の頃、好きな男子が
いつも上履きを持ち帰ってなくて
勝手に持って帰って洗ったことあったなぁ、と
思い出したw
あの頃は、洗うことはできても
ベランダに干したら親にバレるしw
結局、乾ききらないまま下駄箱に戻したから
湿った上履きをはくことになった男子www←迷惑w
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