Twitterで知って、アマプラで見た。
「性的虐待」が、テーマになっていて
主人公・ジェニーは48歳で彼氏と同棲中だ。
このジェニーのところに母親から電話が来て
ジェニーが13歳の頃に書いた文章が送られてくる。
最初、ジェニーは、かなり年上の彼氏だったからと
母親の心配も笑っていたけど
徐々に、埋もれていた記憶が顔を出し始め
ジェニー自身も、もう目が背けなくなり
事実を知るために、過去を知る人たちに会いに行く。
この映画で、コワイと思ったのは
「性的虐待」をする成人男性のビル。
教えてくれる。
理解のある大人で、自分を「特別」だと褒めてくれる人として
近づき、愛の言葉をささやく・・・
そして、イヤだと言えない状況に追い込み
レイプする・・・
それを、あたかも「愛」だと思わせるように・・・
そして、コワイと思ったのは
美しい女性として描かれる先生・ジェーンだ。
このジェーンもレイプの加害者であり
多分、被害者でもあるんだろうな・・・
ビルとは不倫関係であり、幼い子供たちを
ビルに捧げる役目・・・
あんなに美しい女性が、レイプの共犯者だなんて・・・
この映画の大人は、誰も信じちゃダメな感じがある。
ただ、救いたかったと母失格だと自分を責める
ジェニーの母親だけが、ああ、もっと早く気づいてあげてれば・・・
あんなに、ジェニーの異性関係に敏感だった母親だったのに・・・
唯一、母親だけは、まともな大人で
そこだけが救いだった・・・
そして、ジェニーの文章を読んだ同棲中の彼氏。
「これは性的虐待だ!」「君は被害者だ!」と
心配する姿に、本当にジェニーを愛しているんだと思った。
クソな男なら、こんな過去をもつ女とは
別れるといいかねないだろう。
日本の男性は、処女が好きだから
きっと、多いんじゃないかな?
どこか怪しげな宗教団体のようにも見えたし
言葉巧みにレイプするコワさを感じた・・・
そして、被害者であるジェニーが
そのことを、なかなか自覚しないのもコワかった・・・
きっと、酷くつらすぎる記憶は奥底に沈めてしまったんだろう・・・
「虐待」は「愛」にすり替わってしまったんだろう・・・
大人として子供は守るべき存在。
子供を性的な目で見るなんてキモチが悪いし
子供の人権を無視してる。
ジェニーが、結婚しなかったのも子供を産まなかったのも
ビルの偏った考えのせいだと思う・・・
「自由」とは性に奔放になることでは
断じてない。
まだ、幼いカラダの少女がレイプされるたびに
トイレで吐くシーンは、ほんとに痛ましかった・・・
ビルが成功者になっていたのも気分が悪かった。